著者 | メルセル・インターナショナル |
タイトル | ウィーン市森林・農業経営局(MA49)による都市近郊林の管理 |
発行年月日 | 2008年10月1日(平成20年10月1日) |
巻号 | No. 08-01 |
ページ | 21ページ (7図;3表) |
刊行物名 | メルセル・インターナショナル調査レポート |
ISSN | 1883-9754 |
ISBN | |
要旨 | オーストリアの首都、ウィーン市行政による都市近郊林の森林管理のあり方を把握するために行った聞き取り調査の結果を報告する。ウィーン市森林・農業経営局(MA49)を調査対象機関とし、ウィーンの森をはじめとする市民の憩いの場としての森林を維持してゆくための管理形態、直面している課題ならびに問題点について現場の意見を踏まえて考察を行った。
MA49はウィーン市内の森林地帯だけでなく、畑地や草地などを含む緑地帯を統合的に管理している。そのため様々な法制度との関わりに加え、異なる枠組みのゾーニング区域が混在するなど、その管理形態は複雑である。森林地帯は立地条件等により森林機能の等級付けが行われるが、市周辺の多くの森林は保全・福利・保健保養機能を併せ持つ区域に分類される。従って、市内からアクセスが容易な区域は市民にとってかけがえのない自然であり、質の高い自然環境を維持するための森林管理業務への要求も強い。行政にはそれに伴う利用者間との軋轢緩和を踏まえた現場管理のあり方が期待されている。 MA49所管の都市近郊林では他局との連携、同じテーブル上での意思決定合意プロセス、市民や土地所有者との対話によってはじめて森づくりが可能となる。また、森林の機能を市民にわかり易く演出する手段や森林教育、魅力的な散策路の設定などを通じて、市民が森林管理への理解を深められるよう市民との橋渡しを積極的に行っている。MA49はそのような過程を経て結果的に市民が満足するような森づくりを実践している。 |
キーワード | オーストリア、ウィーンの森、森林開発計画、バイオスフェア・パーク、ドナウ氾濫原国立公園 |
発行者 | (有)メルセル国際事業部
〒411-0934 静岡県駿東郡長泉町下長窪568-1 Tel: 055-986-6156, Fax: 055-988-1812, (international[at]melcer.jp) |
引用 | メルセル・インターナショナル(2008)ウィーン市森林・農業経営局(MA49)による都市近郊林の管理, メルセル・インターナショナル 調査レポート, No. 08-01. 21 pp. ISSN 1883-9754 |
Citation | Melcer International (2008) Suburban forest management by the Forestry Office (MA49) of the City of Vienna. Melcer International Investigation Report. No.08-01. 21 pp. ISSN 1883-9754 |
PDFサイズ | 10.6 MB |
定価 | 4,200円(税別) |